おくむらメモリークリニック 奥村歩医師: 30代〜50代と比較的若い方も「スマホ認知症」の方は多いです。 物忘れはひどいし、家事や仕事に支障が出たり、(スマホの使いすぎで)脳の中が“ゴミ屋敷”のような状態になっている。 https://mezamashi.media/articles/-/146587 「スマホ認知症」とは、過度なスマホの使用によって脳が疲労し、認知症に似た症状が出る状態のこと。 奥村医師によると、SNSを見たり動画視聴を長時間続けることで、莫大な情報が入り続けると、脳の整理整頓が追い付かず、必要な情報を取り出せなくなってしまうため、 物忘れなどの症状が現れるといいます。 内野医師によると、スマホを使用している人のうち、スマホ認知症の予備軍は1000万人はいるのではないかといいます。 患者の中には、睡眠障害や物忘れだけでなく、コミュニケーションにも影響が及んだという人も。 金町駅前脳神経内科 内野勝行医師: 脳というのはそんなに器用ではなくて、たくさんのタスクを一気に処理するのはなかなか難しいです。ですが、スマホを見ているとどんどん情報が入ってきて、 そうすると1つ1つを吟味せずどんどん処理してしまおうと脳はしています。そうすると、普通の生活でも考えなしにこの人と会ったときにこうしゃべろうとか 考えずにしゃべってしまう。そうすると、人間関係にひずみが出ると。 情報の処理が追いつかず、起こってしまう「スマホ認知症」。 対策としては、「知らない道をスマホを見ず散歩」「新聞記事スクラップ」「キャンプ」「昼寝」などを行うことで、脳が疲労するのを抑えられるといいます。 金町駅前脳神経内科 内野勝行医師: 実は「道に迷う」というのは脳を一番活性化するんですね。海馬という場所の中に自分がどこにいるかを把握する細胞があるんです。その部分を活性化すると 脳の内側から頭の中を元気にしてくれますので、自分から主体的に使うと脳は受動的ではなく、脳を動かすことで活性化しますので。 さらに、おくむらメモリークリニックの奥村歩医師によると、「リズム運動」を行うことも効果的だといいます。 一定のリズムで同じ動作を繰り返す「リズム運動」をすることで、脳が省エネモードになり、記憶の整理整頓を助け疲労が回復するといいます。 ダンスなどを行わなくても、「キャベツの千切りをする」「皿洗いをする」「ぞうきんがけをする」などの家事を行う際に、リズムを刻むことを意識して行うと、脳疲労の改善が期待されます。